モチベーションモチベーション(Motivation)とは心理学から生まれた言葉で、意味は、ある目標に向かってやる気を出すことを言います。ただ単純にやる気を出しても目標がなければどこに向かって良いのか判りませんし、不安になるものです。ここでは、人材管理や組織行動学でも注目されている、「Goal Setting Theory(目標設定理論)」を中心に、モチベーションを上げる方法を紹介します。
モチベーションをアップさせる方法■オフサイトミーティング
会社以外の場所で終日、あるいは泊りがけでチームビルディング(組織としての機能を向上させること)を行います。仕事に関する目標、計画の他、普段話さないような好きな言葉や尊敬する人についても話します。泊りがけで行うと、社員旅行の代わりにもなり、同僚の知らなかった一面を知ることもでき、改善点などの「気づき」にもなります。ただわーわー騒ぐ社員旅行と違い、モチベーションが上がりそうなので、リーダー職の方におすすめします。
SMART 次に、1人1人が実践できそうなことを紹介します。SMARTとは、Specific(ゴールは明確に)、Measurable(目標が達成できたかどうか測定可能)、Achievable(達成可能な目標)、Relevant(目的のはっきりした)、Time−bound(期限付き)の頭文字を取ったものです。期限を付けて明確な目標を持つことで、モチベーションが上がり、成功率が高くなります。長期的な目標と捉え、21日間を1サイクルとし、毎日1つずつでも確実にできる、ビジョンに向けての小さな目標を設定します。
目標設定をします
手帳やノートに書き出します
目標達成した姿をイメージします
目標に向けて実践します
21日間を振り返ります
目標を達成できた時に自分の姿をイメージし、毎日目標を達成できたかどうかを確認し、21日間続けることで身につくと言われています。良い結果になったら自分にご褒美をあげるのも、モチベーションが上がります。
LEAP LEAPはSMARTの目標を達成させるためのノートです。月の初めにスキルアップのためのSMARTゴールを3つ用意し、未来の自分に向けて励ましの手紙を書きます。そしてゴールが達成できたかどうかを記録していきます。LEAPがなくても普通の手帳で代用できます。
意識に変化が起こります
行動に変化が起こります
習慣に変化が起こります
人格に変化が起こります
運命に変化が起こります
意識が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる。これはある野球チームの監督が言っていた言葉です。少しずつイメージトレーニングしながら達成していきたいですね。
■バリューステートメント自分が仕事をしていて、ふと「この仕事でいいのかな?」「何を優先させたらいいのかな?」と迷うことがあると思います。そんな時はバリューステートメントを作ってみましょう。自分が大切にしていること、これだけは譲れないということを書きます。認識、分析し、気づくことが大切です。「どんなに忙しくても家族との会話は欠かせない」「週に1回はプールに行きたい」など、趣味、家族、お金などをもっと深く掘り下げてみます。「今はこれが普通だから」「誰々がこう言っていたから」ということは排除し、自分だけの価値観を見つめます。こうするだけで、自分がどういう方向に進んでいけば良いのか判ったり、気持ちが楽になるんですよ。
■Fish!哲学アメリカのとある魚屋さんでの研修ビデオでは「自らが仕事を楽しみ、お客様を喜ばせ、常にお客様と向き合う。つらい仕事だって楽しくするとモチベーションが上がる」と言っています。一日の大半を費やす仕事は楽しくやりがいを感じてこそモチベーションが上がります。個人の良いエネルギーは伝染し、職場全体に良い影響を与えるものですね。
■オンとオフのエネルギーマネジメント自分のエネルギーを見つめていると上がっているな、下がっているな、ということが判るようになります。いきなり下がっているものを上げようとしてネガティブになることもあるかもしれません。そんな時は、一定レベルから下げないようにしてみましょう。日頃から意識的に自分のエネルギーを高められる方法を見つけて習慣にしておくと良いでしょう。例えば朝散歩をして植物や空を眺めるとか、眠る前に読書をするとか、お風呂の時間を贅沢にしてみるとか。コツは「短時間で実践できて、そのことによって気持ちの上下が伴わず、自己完結できるもの」です。
■自分のエネルギーを管理する一日の大半を仕事の時間に費やしているといっても、オフタイムだっていろいろあります。プライベートが影響して仕事にならない、なんてこともありますよね。プライベートも含めて自分のエネルギーを意識しながら計画を立ててみましょう。しかし、自分がどんな時にポジティブでどんな時にネガティブかは判らないものです。そんな時はバイオリズムが有効です。バイオリズムでは自分がハイテンションなのにネガティブ(怒りなど)、ローテンションなのにポジティブ(リラックス状態など)、ということも解ります。ハイテンションの時には高いエネルギーを必要とする仕事をし、ローテンションの時には少しメインの仕事を離れてみたり、机に向かって情報整理などエネルギーを使わない仕事をしてみましょう。
■手帳の活用オンもオフも含め、自分のエネルギーを管理するには、手帳の活用をおすすめします。仕事、プライベート、自己啓発など、それぞれペンの色を変えて書き込みます。あらかじめ大事な日が解っていれば、その周辺は忙しくしない、オフはしっかり休んでエネルギーを貯めておくなど、リズムをつけます。そして、1ヶ月の見開きのページは、これまでに話したSMARTやLEAPの目標、記録も書き、目標管理シートとして活用してみましょう。
モチベーション関連単語■リンクアンドモチベーション
モチベーションエンジニアリングの会社です。働く人1人1人のモチベーションを高め、成果に結びつけるためのコンサルティングをしています。2006年4月に、携帯で社員研修ができる「モバイルモチベーション」を開設。研修修了後もその効果を持続させるものとして新聞記事に掲載されました。
■モチベーションワークショップ
モチベーションを高めるためのワークショップが全国各地で開催されています。仕事の分野、教育の分野などいろいろあります。働き方、方向性など気づくことがありかもしれません。
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